思うこと

IUの重たいホロスコープをそのまま表現する『私のおじさん/マイ・ディア・ミスター』

ドラマに関してネタバレしかありません、ご注意ください^^;

IUさんの演技は『最高だ!イ・スンシン』と『麗』で見たことがあるのですが、どっちも浮かばれなくて劇中ずっとぶーたれたような演技をするのがオーバーな気がして苦手でいました

『私のおじさん』も大変な境遇の中で生きていくことを題材にしていたドラマだったので、

なおさらそれが色濃いだろうと思っていたら、逆にそのオーバーさが馴染んでいて、とってもよかったのです

思ったのは彼女のホロスコープが太陽冥王星オポの土星Tスクエア持ちなので、これくらいの境遇を描かなければ彼女の持ってるものに見合わなかったのかな、と

太陽牡牛座で身の回り揃えたいだろうに逃げたり隠れたり、いつも誰かの巨大な企みに操られて(冥王星蠍座)

でもふとした瞬間にみんなの平等や普遍を願ってしまう(土星水瓶座)そのループで苦しむような主人公イ・ジアン役は彼女にとてもハマり役でした

彼女自身のホロスコープが重いのでいつも圧があるドラマばかり選びがちな気もします

話は逸れましたが、『私のおじさん』には主人公が不幸でも、トッケビも死神も出てこない

ただただ会社の上司とその家族とその町に住む住人たちの話ですが、これが現実的な距離を取りながらも、心配し側に居てあげる

時には役所に行って手続きすることを勧めるなどすごくリアルでそこがまた良かったです

誰にも奇跡は起こらないし、誰もが「死刑執行を待つ囚人のように生きている」

これはイ・ジアンからパク部長へのドラマ最初の方のセリフでしたが、思えば劇中に出て来る人たちが最初はみんなそんな描かれ方でした

「人生とは罰を受けることだ」「もう生まれてきたくない」

でも関わっていくことでお互いを知っていくことで情が湧いたり、諭したり、許したり…

特に三男の元映画監督と女優の組み合わせは見たことのない筋書で笑いながらも考えさせられました

「あなたが落ちぶれていて嬉しかった」なんて言われた日には怒り狂いそうなものですが、その話にもちゃんと背景がありました

最後に、最終回にはっとさせられたイ・ジアンのセリフに、ここ最近の自分自身を反省させられました

「そいつのこと好きにだったんだろ?」と嘲笑って話してくる相手に

「好きになったんだろと言いながらなぜ嘲笑うの?自分が人を愛する時は恥ずかしいと感じるのでしょう、人が人を愛する気持ちがどんなものか知ってる?」と突き返すシーン

ここがこのドラマの一番の名場面だと思っていて、

なぜなら今までの彼女のその対象に対しての行動は尊敬から来る好意で、しかもそれを彼女は一切恥じてなかったということが分かったからです

誰が誰にとはあえて書きませんが、ここを見るためにもう一度ドラマを見返してもいいくらいです

自分自身を反省させられたと言うのは、私もどこかで色んなことを嘲笑って、でも内心焦って、ここ最近を過ごしてきた覚えがあったからです

だけど全部恥ずかしいことでもなんでもない、全力で生きて全力で考えた証拠だった、そう思わせてもらえたシーンでした

『私のおじさん』という題名は中年男性たちの妄想を刺激してしまうとか、タイトルだけで連想させられるようなおじさんと若い子の恋ではないのかと韓国では放送前から議論になったそうです

イ・ジアンが借金取りから追われるシーンも暴力的ではないか

暴力を振るった後に「あんた私のこと好きでしょ」というセリフがあったことでデートDVを想起させないか、このことについても議論があったことなど(詳しくは『나의 아저씨』나무위키 논란へ(外部リンク))

全部ひっくるめて、社会に色んな問題を考えさせ、揺り動かしたすごいドラマだったんだなと見終わった後も調べ回って感心していました、そりゃ百想芸術大賞・作品賞受賞するわ…

2020年どん底だからこそ、どん底ドラマ『私のおじさん』おすすめします

タイトルはあえて言うならば『私に希望をくれたおじさん』だろうなと思いますが、もう私のおじさんでいいだろうと思います、愛着のしるしなんだろうな^^

OSTも全部おすすめです^^

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