ルーラー(支配星)一覧表
<サインから見るルーラー>

<惑星から見る支配するサイン>

※古典占星術における惑星品位一覧表(外惑星不採用)
概要
占星術の主役は惑星ですが、それぞれの惑星が12サインに属すことで、惑星の本質的な性格に色を与える役割をします
例えば、惑星が舞台俳優自身だとすると、その俳優が舞台の上で演じるにあたり「どんな衣装を着せられるか」という”装飾部分”を牡羊座から魚座までの12サインが表します
そして、その12サインの中でその惑星にぴったりな衣装であるサインと、どうしてもその惑星とはちぐはぐな衣装になってしまうサインがあります。
それら惑星とサインの関係性を表したものが「惑星の品位」です。
ズバリ、惑星の品位は古典占星術の要です。
古典占星術を理解したければまず惑星の品位から。
最重要項目でありながら、現代占星術のアスペクト主義のおかげで陰に隠れてしまっていますが、惑星の品位ほどストレートに、また確かに、占断に核心を与える判断材料はありません。
品位解説
このページはそれぞれの品位の簡単な解説とその惑星を持つ芸能人について記述したページです。みなさんの理解の手助けになりましたら幸いです。
「ルーラー/ドミサイル」=惑星が安心できる実家
あるサインを支配する惑星のことを言う
例えば、火星は牡羊座(と蠍座)を支配すると決まっているので「牡羊座のルーラーは火星だ」と言える
同じように土星は山羊座(と水瓶座)を支配すると決まっているので「山羊座のルーラーは土星だ」と言える
惑星の本質的な性格とサインが加える色味が合致していることにより、与えられている定座の位置
彼ら惑星自身は実家でぬくぬくしている状態なので性質としての現れ方もストレートで素直、ストレスフリー!
ルーラー/ドミサイルに惑星がある芸能人
同じ火星でも、火星牡羊座はEXOベッキョンさん、火星蠍座はNCTマークさん、BTSジミンさん
ベッキョンはとにかく行動も思考も牡羊座さながら素早いし、マークとジミンはステージの上で蠍座さながら妖艶さを放っている(!)
「エグザルテーション」=惑星が甘えて偉そうになる場所
あるサインにおいて特定の惑星が最上級の魅力を発揮できる状態を言う
高揚している、高貴である、余裕があるなどの表現に言い換えられる
例えば、火星が山羊座でエグザルテーションであることは火星と言う惑星の本質的な性格と、山羊座というサインの色味を考えるとよく理解ができる
火星は自己を前へ前へと力強く打ち出したい欲求を持つため、山羊座サインの「目標へ向かい建設的に動き目に見える実績を第一に考える」色味が加わると
火星本来の瞬間的衝動的な面が建設的に発揮され、自己そのものの実績を集中的に積み上げようと動くことができる
このように惑星とサインの統合が容易くより有利に働く状態をエグザルテーションと言う
ホロスコープの中にこのエグザルテーションに値する惑星をひとつでも持っていれば人生上々^^
困ってる時も、別にそうじゃない時もいつも助けが得られえるスーパーありがたい品位
しかし、これに甘んじて自堕落的になる可能性も大いにあることを肝に銘ずべし(!)
エグザルテーションの惑星がある芸能人
火星山羊座を持つのはBTSのVさんとSVTジョシュアさんとWayVクンさん
なんとお三方誕生日が1日違いくらいで、ジョシュアとクンゴに至っては2日でサインを変える月まで同じ牡牛座(ふたりは火星と月、ふたつの惑星がエグザルテーション…高貴!)
彼らの火星は山羊座に在りながらも、その隣には海王星まで居座って、余裕をかましながらキラキラしているような様相(どんなだ)
火星山羊座、全体を指揮する統合力に強いプロデュース力がありますがお三方の将来はいかに?(それぞれ生まれ時間で決まるハウスにもよりますが^^;)
「デトリメント」=惑星とサインの性質が真逆でストレスフルな場所
あるサインにおいて特定の惑星がまとまりにくい状態を言う
惑星がルーラー/ドミサイルにあるサインの反対側のサインを指す
例えば、火星が天秤座でデトリメントであることは惑星の本質的な性格とサインの色味を考えるとよく理解ができる
火星は自己を前へ前へと力強く打ち出したい欲求を持つが天秤座サインは自身のルーラーが金星である、と決まっていることから
自己主張をしようとするその方法は相手の意見を尊重して調和的な関係性を保ちながらになる、ここにズレが生じる(!)
惑星の本質的な性格とサインの色味が統合し難く、手放しで火星本来の自己主張もできなければ、調和的な関係性という天秤座本来の方向に踏み出したら元も子もなくなる
この葛藤状態と言える、惑星とサインの統合が難しく相反する状態をデトリメントという
ホロスコープの中でこのデトリメントに位置する惑星はアクセル踏んでおいて、エンジン空ぶかしみたいなイメージで、自分でもやり方が違うことを認識しているような場所
デトリメントの惑星がある芸能人
葛藤のかたまりみたいな火星天秤座を持つのは、NCTジェヒョンさん
月は牡牛座でエグザルテーションしてるので佇まいなんかはドヤしてるけれど、火星特有の前に出る力だったり、勝ちに行くような行動はあまり見られない
最近はボクシングを始めたとのこと、葛藤の多い火星に運動は持って来いなのです!正解!
「フォール」=惑星が谷底に落とされてる場所
あるサインにおいて特定の惑星が軽んじられる状態を言う
惑星がエグザルテーションになるサインの反対側のサインを指す
例えば、火星が蟹座でフォールであることは惑星の本質的な性格とサインの色味を考えるとわかりやすい
火星は自己を前へ前へと力強く打ち出したい欲求を持つが蟹座サインは自身のルーラーが月であるため
火星が自己主張をしようとするその方法は、自己の感情に依拠し、主張よりも先にその感情がエネルギーを浸食し矛先をうやむやにさせる、つまり主張が埋没してしまうのである
この位置では惑星の本質的な性格とサインの色味は、統合しようとするその意志すら放棄してしまう
このように惑星とサインが統合しようとせず、「互いが互いを無視する状態」を「フォール」と言う
ホロスコープの中でこのフォールに位置する惑星は、持ってるのに使いどころが全然分からなくて、過剰にそれについて取り組んでしまうような場所である
フォールに惑星がある芸能人
感情をうまく表に出せない代表みたいな火星蟹座を持つのはEXOスホさん、BTSジンさん、シュガさん、RMさん
気合い入れなきゃいけないところで感情的になって上手くいかなかったり、頑張らなくていいところで、本気出してしまうようなその周りとのトーンの違いが愛らしい方々(爆)
ちなみに喧嘩は泥沼感情論に持ち込んで強引に勝てる強い方々でもあります(!)
※火星蟹座はトリプシティを獲得するのでフォールはフォールでもイケイケなフォールなのです(トリプシティなどさらに深い品位の話は講座などで取り扱うことにします)
惑星の品位理解への注意事項
ここまで見て来たとおり、惑星の品位という制度自体が残酷なことがお判りでしょうか?
幸運や不運というパッケージングを許容するならルーラーおよびドミサイルとエグザルテーション、デトリメントとフォールがその役割をすることは間違いありません
しかし、それは「用語とその意味だけを知る」というような上っ面な理解に留まる時にのみ起こり得る残酷さであり、惑星の本質的な性格とサインの色味について深く考察し観察してみると
エグザルテーションを多く持つ人も誤れば怠惰な人物になるうる
フォールの惑星を持つ人もあらゆる条件下で秀でた人物になりうる
というような結果が私の日々の研究の中で得られています
そもそもの話をしますと、占星術は占い師によって適応させているルールがそれぞれバラバラです(爆)
実際に2022年現在も、準惑星になった冥王星の扱いについてばらつきがあったり
ご存知のとおり古典占星術と現代占星術も解釈は両極端、そして人によってはアスペクトの許容範囲の度数まで違うのです
つまり、ホロスコープをどう読むか、果てには今ある惑星やサイン、ルールが全てなのか、その全容は実は誰にもわからないし、正解もない世界なのです(各々流派にルールはありますが)
このページを見てご自身のホロスコープに落ち込まれてしまった方がいらしたら、それはそれで一つの幻想、どの情報も(仮)くらいの扱いで留めておくことをおすすめします
だってどれも同じ条件下で立証されるような科学的正確性は持ち合わせていないのですから
私自身のホロスコープの読み方としては「どんな配置でさえその人物を成長させようとする何かしらの意味を持っている」という立場にありますが
日々研究していく中で最終的に落とし込むポジションは
「ホロスコープの中の幸運不運をうんうん考えたところで、私たちが作りあげてきた人間社会の常識や価値観では図り得ない、もっと大きな世界の共鳴のために、私たちが存在していることだってあるかもしれない」というところです
しかし現実的な戦略として、持って生まれたホロスコープを最大限に理解して活用していくことは正しく前向きな生き方であると思いますので
ご自身のホロスコープについて悩まれている方、専門家に見てもらいたいと言う方がいらっしゃいましたらぜひ鑑定にいらしてください^^いつでもお待ちしています!
